2009年10月25日日曜日

竹内先生からの続報

先のクラス会の際に、竹内先生からさまざまな資料をいただきました。今回追加の資料として、三年前のクラス会の際に川音川の河川敷で講義をしていただいた内容に関連する事柄が記載された以下の資料を竹内先生が送ってくださいました。
 皆様に紹介いたします。



(写真の説明)
 川音川の河川敷のつる植物(文久橋から下流方向を望む。2009.年9月9日撮影)
 ①河川敷の繁茂した雑草、②台頭した低木類、③高水敷の芝生、④私立立花学園高校の校舎、⑤酒匂川の三角土手方向。⑥から⑤に向かって、酒匂川左岸用水の川音川サイホンが敷設されている(河川敷の河床下)

(本文)
西さがみ
自然とともに「257」(金曜日掲載)   2009.10.23「神静民報」

写真は、酒匂川の支流・川音川(松田町).の川尻に繁茂するオギ、クス、アレチウリなどの雑草群落です。これまでにも、このシリースでその生態や移り変わりのしかたについて触れてきましたが、私の心の一隅にはいつも「これだけの分量(干し草も入れて)があったら、ヤギやウサギは何頭(匹)ぐらい飼えるだろうか」、戦前戦後のあのヤギに「このクズの葉をたっぷり食べさせてやりたかった」などの思いがすみついています。
 線路の斜面の一つかみの芝がどれほど貫重な草だったかを体験した者でないと、いまの草むらの「もったいなさ」が理解できないのではないかと思います。私だけの体験ではなかったはずです。
 元・県自然保護協会会長の酒井恒先生(大井町名誉町民)が、写真の対岸(酒匂川右岸)の自然探訪のときに、「両岸のそれぞれの松の間に、実の成る木を植えてておけば、いざという時には、日本人の誰かの口に入る」「いざという時、最も手早くサツマイモ畑になるのはゴルフ場だ」などとおっした言葉が耳の底に残っています、その「いざ」を無くすのが世界の命題ですが、こと「食べ物」のことです。
 郷土の偉人・二筥尊徳の「価値創造」にならい、この草むらの価値転換の発想ができるようー、子どもや若い人たちに体で覚えてもらいたいと思います。「人は自分の知っていること以外は見ていない」(ゲーテ)という言葉も、時代と場所を超えて関連づけておきたいと思います。
(日本自然保護協会自然観察指導員、竹内清)

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